パンやま日記

パン山さんとの戦いを綴る日記

パン山 vs PCセットアップ

このたび新しくMacをお迎えした(Mac Pro Mid 2010).そんで今日は空いた時間を使いつつセットアップをしていた.

パン山さんは純粋Matlab教徒なので,こんな感じで十分になる.こうやって人はMatlab漬けになっていき,いざ大学を離れてMatlabを自由に使えない状況に陥ると,「Matlabを…Matlabをくれ…」などと昼夜街を徘徊しつつ,その辺の錐形のものを見つけてはMatlab logoと勘違いしてむしゃぶりつくものの,大抵街中に落ちている錐形のものといったらパイロンとかパイロンとかなので,結果として工事のおっちゃんの邪魔をして「なんだこいつ!ラリってやがる!」「おい,お前,危ないからどっかいけ!」「Matlab...Matlabをくれ…!」「なっなんなんだよこいつ…こええ!逃げろ!」とかなって街中の工事が大幅に遅れ,インフラは停止し,最終的に世界は滅びてしまうであろう(Mathworksの黙示録3:1-6より)

パン山 vs 複数タスク並行神

さあRebuttal気合い入れて頑張るぞ!と思ったんだけど,そのとたん来週末締め切りのポスター*1のアイデアだったり次の研究の着想だったりがむくむく湧いてきて,なかなかバランスがとれない.いったいどうやったら複数のタスクを効率的にこなすことができるのか…そんな悩みを持つパン山のもとに一人の神が訪れた.

複数タスク並行神「おれは複数タスクが並行する状況でも全部やってのける研究者,そんなおれをマジ尊敬するお前探求者,無理すんなよ呼んでやろうか救急車」

パン山「おれがマジ尊敬する研究者からテーマをいただいた恩恵,関係をもててることにマジ感謝,反射する後光を目指して行こうぜ速攻」

複数タスク並行神「そうやって品行ばっか気にしてるお前らマジ拮抗,結構ダサいぜそんな格好,温厚なヤツらも熱くなってくるぜ輪講*2,そんな輪の中で生まれるアイデア,おいでやドウブツの森から出てきたぜ好物*3,頬をブツ暇があったら早く寝なよ成仏!」

パン山「Yo 今度のテーマでは使ってやるぜLASSO*4JASSO*5への返済も忘れんなよ(アッそう?),いっそ滑走して飛び出してやりたいぜ(ウッソー),生み出した発想にはキレーな塗装をしてやれよ,これぞおれがやるべき研究(センキュー!)」

パン山 vs トップカンファレンスの壁

これまで割と順調に査読というものをくぐり抜けてきたパン山さんだったが,今回某会議のReviewでボコられて世の中の厳しさを知った.今回に関してはRebuttalでどうにか巻き返すのは正直ちょっと難しいかも??と若干落胆気味ではあったが,何か今回は想定していたからかすぐに切り替えて,「これがトップカンファレンスの壁…!」とちょっと感動もした.スーパーバイザーの研究者の方々も頑張ればどうにかなるかも!!とおっしゃってくださっていることだし,もう一踏ん張りである.

ところで,今回投稿していたテーマは自前のやつとは関係のない,インターンでやってた研究であった.コンピュータビジョン分野ではかなりポピュラーなテーマだったので,ちょっと激戦区だったのかも?と思った.また.そして,研究テーマ選びというのは難しい,とも思った.博士後期課程というのは,自立した一人の研究者を育成するための課程なのだろうが,じゃあ自立して研究を行うとはどういうことかといえば,「学術的に困難な課題というものを見つけてきて,適切なスケールのテーマに落とし,それに対して新規的かつ有用的,そして信頼できる手法を提案する」を主体的に行う,ということである.後半はトレーニングでどうにかなるかもしれないが,前半はそのときのトレンドであったり,あとは運であったり,どうもそういうものに左右されるのではないだろうか.

"研究を「死なせない」ための方策は,おそらく2つしかない.1.誰よりも早く研究の芽を掴み誰よりも早く(研究業界ではなく)世間一般に露出させること. 2.自組織を含めた少数の組織でしかできない研究の芽を見つけること.前者は赤い海に浮かぶゾンビを踏み潰して赤い海が切れる潮目に到達できるだけの人材の量・質(と資金)があってこそ進める道.人材の絶対量を確保できない僕らの組織では,残念だがその戦略を取るのは得策ではない,と思う.一方で,後者は一般的に,研究業界に嫌われる研究の立場だと,何となく感じている.商業的な香りを感じさせるからか,再現性を確認する術に乏しいからか,強者に対する羨望からなのか.嫌われても良いから研究で成功したいのか,嫌われない程度に当たり障りなくやり過ごすのか,そんな状況が嫌になって逃げ出すのか,そこは,個人の選択に委ねられているように思う."

https://twitter.com/#!/_akisato/status/166503944439341056
https://twitter.com/#!/_akisato/status/166505074581979136
https://twitter.com/#!/_akisato/status/166506029574651904
https://twitter.com/#!/_akisato/status/166506955857330176

"本当に面白いネタに出会えるのは30年に一度、だからそれ以外の時間はとにかく研究環境にありつくことだけ考えていろ、とは、おれの心の第一の師の教え。すんません気が多くておれにはできませんでしたw"

https://twitter.com/#!/nennpa/status/166359939885973504

これらのpostsを読んで,思うところは多い.今年度からは特に自分で問題を見つけてはアタックして,を繰り返しているが,果たしてそれがブルーオーシャンを進んでいるのか,それともただ人が寄り付かない干潟を進んでいるだけなのかは,いまいち判断がつかない.でも,なんか,とりあえず今研究やってて楽しいわけだし,まあ今のところはそれでいいじゃん,と思った.(了)

パン山 vs 居酒屋バイト

大学中にアルバイトをすることは,単純にお金を稼ぐということのみならず,「自分で働いてお金を稼ぐという社会経験をする」「上司やお客さんとのやりとりを通じて社会的常識を身につける」といった意味を持つ.パン山さんも学部4年間,飲食店のバイトで絞りに絞られて,結果身に付いたのは「どれだけ理不尽に怒られてもニコニコする能力」であった.あと卵を片手で2個割れるようになった.

"なぜ君たちは親が大金を払って得た自らに投資する時間を、それより少額を得るためのアルバイトに使うのか? そのナンセンスさを理解してやっていないなら、それは最早、喜劇だ。 まさに誰得? 得をするのは低賃金の労働力を得る企業だけだろう。 一番泣くのは親だ。"

https://twitter.com/#!/tanichu/status/126995666781220865

postされた方の名誉のために言っておくと,(これはパン山さんの認識だが)彼は真にナンセンスだ!と思ってこのpostをされたわけではなく,「…ですので,自分がアルバイトをする意義というものをしっかり考えましょう」といった心境であったのではないかと思う(http://twilog.org/tanichu/date-111020

もちろん,「親が大金を払って得た自らに投資する時間を、それより少額を得るためのアルバイトに使う」という言及は,完全に物事の一面しか捉えておらなく不完全である.現代の大学生はそこまでアホではないのでアルバイトにお金を稼ぐ以外の一面があることはちゃんと気付いていると信じている.少なくとも3年生になって就職活動に励む学生は,今まで自分がおこなってきたアルバイトが持っていた意義を振り返り,たとえその当時お金のために働いていたとしても,その振り返りによって自身の労働の真の意義を知るだろうと信じている.なぜここまで「信じている」を連呼するかというと,昨日いった居酒屋の学生バイトは躾がまったくなっておらず,「おれ新人ですから(メニューとか全然分かりません)」とドヤ顔で言われてしまった.普段温厚なパン山さんもさすがにムッときて思わず「なんでそんなに偉そうなの^^」と小馬鹿にしてしまったが,でも今思えば「居酒屋で店員に食って掛かる」はパン山情けない行動ランキングベスト5にランクインするレベルのものなので,ちゃんと我慢したらよかった.うーんでもいくらなんでもあれはひどかった.学生もアホだけどそれを注意しない社員も社員.こんな状況がまかり通るから上の通り大学の先生方に心配されてしまうのだ.

接客業では社員,バイトに関わらず,「お客様のために」の気持ちで働くことが大事.でも仮にバイトがお客さんをナメくさった態度をとっていてもお客側がそれを注意することは難しい.この指摘は「お客は神だろうが!」というと紙一重だと思うから.こういうのはちゃんと店内で閉じて教育すべきだし*1,客観的指標がほしいならせめてアンケートの一つでもおいておいてほしい.あーもうともかく昨日は店員にすごいがっかりしちゃったんだよ〜つまりはそういうこと.せっかく良く行ってたお店だったけど,多分もういかない.

なんかこう,静かだけど静かすぎず,店員の気配りもちゃんとできていて,焼き鳥が美味しく,焼酎をはじめお酒の種類が揃っていて,予約がとりやすく,しかも安い!みたいな居酒屋はないもんかなあと日々思うわけなんだけど,これを解決する唯一の方法は「家に焼き鳥を焼ける環境を作る」ことなので,やはり焼き鳥屋を始めるしかないのか…!

パン山 vs バベルの塔

とうとう先代の作られたプログラムにメスを入れることにした.

これまでパン山は「あ,ちょうどいいところにプログラムおっこちてる!よし使おう!」といった具合にその辺のプログラムを組み合わせに組み合わせて自分のプログラムを作っていた.その結果,へんてこキメラとでも呼ぶべきへんてこプログラムができていたのだが,白状しよう.まあいっかと言う感じでアドホックにパラメタをいじりつつなんとか使っていた.しかしさすがにそれにも限界が出てきたし,何より自分のためにならんので,上述の通り先代の作られたプログラムにメスを入れることにした.具体的にはswitching linear dynamical systemの学習プログラムなのだけど,膨大なコードを読み解いていくとマジックパラメタがわんさか出てくるので,とりあえずまずはその辺を全部はしょったプログラムを書いてみることにした.

書いた.

そしたらなんと言うことでしょう.「神にたてつくとは!アホが!」と言わんばかりに全くうまくいかない.かくして,一日かけてクソみたいな結果量産マシーンが出来上がったのだ.とはいえ,半分は想定通りと言える.とにかくこれをたたき台にして,先代のプログラムに埋め込まれたヒューリステックな要素を足したり引いたりして自分好みのプログラムを仕上げていくことになる.まあでもリミットは今週いっぱいかな.来週以降クソみたいに忙しくなるし3月末締め切りの会議に何かしら投稿しようとしていることを考えると,ちょっとペースあげた方がよいかもしれん.

パン山 vs matlabのポーズ

最近matlabがよくフリーズして落ちる.エラーログを見るとなんかbus errorとかなってるけどどう解決したらいいんかいまいち分からんので,ここは一つヨガによる解決を試みようと思う.具体的には,"matlabのポーズ"を考案し,実践することで,matlabを開発したMathWorksの皆様に感謝し,フローティングライセンスを提供してくださる大学に感謝し,またそのmatlabを搭載しているMacを開発したAppleの皆様に感謝し,日々走り続けているCPUたちに感謝する.これによって計算中に謎のフリーズをすることもなくなり,かつパン山さんの体もほぐれるので,結果として研究活動が加速し,それは業績,そして博士課程後のスムーズな就職へとつながることが期待される.なんか最近研究で詰まったらだいたい神頼みによる解決を図るのだけど,これがまたうまいこと解決するので,なかなか侮れないものである.

そういえば先日異分野交流会的なものに参加してきたが,基本的に人見知りのパン山さんは周りの初対面研究者の方々の武勇伝になす術も無く,「へへぇっすごいですね!」「ええっそれはすごい!」「うわあ全然知らなかったですすごい!」とすごいを連発する若者と成り果てていた.それでもやっぱりあの方々になんとかして認知していただきたい!!!と一念発起したものの「作ったパスタをフライパンから食べるのはNG」という非常に的確なコメントをいただき,あえなく撃沈した.洗い物を減らすことよりも,お皿にちゃんとよそってから食べることにより,Quality of Life (QoL) が向上し,結果としてそれは業績,そして博士課程後のスムーズな就職へとつながることが期待されるのかもしれない.