パンやま日記

パン山さんとの戦いを綴る日記

パン山 vs 文章校正

文章校正が苦手なのである.具体的には,てにをはチェックが大の苦手.
こう言うと,「いやいや研究はパブリッシュするまでが研究なのだから,一番大事な部分に欠陥があるじゃないか」と読者諸君はお思いだろうが,実際そうなので困っている.どうやったら直るのだろうか.一つの方法としては,てにをはチェックをしなくても良い英語論文だけを書くというのがあるが,今度は冠詞問題がついて回るので,そうはうまくいかないものである.

ところで,論文チェックをするときは「刷ってから赤ペン片手に」が定番スタイルなのだろうが,個人的にはパソコン上でやってしまった方が早かったりする.というのも,論文を刷ってから読み始めるとすぐにミスが見つかるので,そこに赤を入れるくらいならその場で直してしまった方が早いのでは,と思うのである.勿論人の論文をチェックするときはそうもいかないのだけれど.世の中の「刷ってからチェック派」の人たちは,やはり自分の論文でもそうなのだろうか.まあパソコンで読むのもずっとやってると目が疲れてくるので,そういう意味では紙の方が良いのかもしれないが…あとさらに言うならば,「ああここの構成変えた方がよいかも」とかいうのが出てきたりすると,それはもうtexファイルとにらめっこしながらコピペコピペで色んな構成を試してみたくなり,そうなるともはや刷られた論文は意味をなさない.結果として,刷った論文はすぐに読まれなくなり,貴重な紙資源を無駄にし,木々は枯れ果て,世界は滅亡する.

とにかく,このまま赤ペンチェックができない人間のままだと,将来アカデミックポストについて学生の論文チェックをするときに「パン山先生のチェックなんかヘン!」みたいに言われて,「いやいやチェックを甘めなんだよ」とか「君たちに自力で研究を進められるように,わざと手が抜いているんだよ」とか返すものの,「ひょっとしてパン山先生てにをはチェック苦手なのでは…」とか言われて,「そっそんなことがない!私のてにをはチェックが苦手ではない!」とかてにをはチェックができていない返答を繰り返すことになる.